品質試験

人工汗試験

人工汗試験とは

人工汗試験法は眼鏡やアクセサリーなど肌に触れる製品の表面処理の汗に対する耐久性を調べる試験方法です。
ここでは眼鏡用国際規格「ISO12870」、JIS B 7285 耐汗性試験 で規格化されている試験方法をご紹介いたします。

眼鏡は様々な異なる環境(気候・職業・体質・人種)のもとで使用され、常に皮膚に接触しているため高い耐食性が要求されます。
その為、この眼鏡用人工汗試験は高濃度・高温の人工汗雰囲気中に試料を24時間 設置するという、極めて過酷な方法で行います。


試験の目的

眼鏡のメッキや塗装皮膜の耐食性を調べます。


試験方法


耐汗性試験のフレーム支持台

(1) 密閉できる容器の底に人工汗液を少なくとも深さ10mmまで満たします。
(2) 試料の最下部が液面から15mm±3mmの位置にくるように設置します。
(3) フタを閉め、ウォーターバス等で温度を55±5℃で保持します。
(4) 8±0.5時間後、試料を取り出し、直ちに水で洗浄し、柔らかい布を用いて、擦らないように乾燥し、しみや色の変化を観察します。
(5) 再度試料を同様に設置し、55±5℃でさらに16時間保持します。
(6) 試験開始から24時間後、試料を取り出し洗浄、乾燥します。
(7) 同一の試験していない試料と比較して、腐食、表面の劣化、剥離について観察します。

人工汗液の成分:乳酸50g、塩化ナトリウム100gを900mlの水に溶かし込み、更に水を加え1L にする。

当社の判定基準

表面状態に腐食・劣化・退色など変化が無ければ合格とします。

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