会長の戯言 ブログ

生物多様性のお話し あなたの足元には300億の細菌がウヨウヨ蠢いています

( 「うごめく」 という字はこう書くんですね)

今あなたが立っている土の中 (両足分の面積の中) には

50万匹の小動物(線虫、ヒメミミズ、ダニ、トビムシなど)と

300億の細菌 (窒素固定細菌、根粒菌、硫酸還元菌など) が

住んでいます。実ににぎやかですね。

これくらいにぎやかだと肥沃な土地といえます。



子供の頃に習った食物連鎖の一番下に居る彼らは「分解者」と呼ばれ

植物・生産者と動物・消費者の糞、死骸、枯れ葉などを分解し、きれいにし

生態系の環のバランスを保っています。



でもいくら彼らでも人間が勝手に作った化学物質は分解できません。

農薬のDDTが食物連鎖によって 「生物濃縮」し 水中の濃度の十万倍の濃度が

魚に蓄積されていたという事もあるそうです。



生物濃縮といえば水俣病でしょう。私が子供のころは良くニュースでやっいました。

子供でも何でそんなことで何年もかかっているのだろうと思っていましたが

あれから40年以上たってもまだ完全に解決はしていませんね。悲惨なことです。



水俣病と言うのは、

工場から海に排出された有機水銀がどんどん生物濃縮されて最後に魚を食べた

人間に一番溜まってしまったという なんとも病気になった人にとっては

とんでもないことでした。ただの水銀でも毒性はありますが 水銀と有機物(メチル基)が

くっついたものを有機水銀といいますが 有機物であるがゆえに 生物の体内に入ると

栄養と間違えてたやすく吸収して体内に蓄積してしまうんです。

これでプランクトンから小魚、大きい魚、貝などに長年かけて蓄積し

最後にそれを毎日食べていた地元の人間に戻ってきたという訳です。



ちなみに 水俣病を最初に発見?摘発?した 当時の熊本医科大学の学長は

福井県出身の方です。


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