面白いペンキのお話 No4 奥様必見 フライパンはこれできれいになったよ フッ素樹脂
*フッ素樹脂塗料
大昔はフライパンを焦がしてしまうと 焦げがくっつき
水でふやかしてから へらやたわしでごしごし削ったものです。
しかし 今のフライパンはそんなことは必要ないですね。
それはテフロンと呼ばれるフッ素樹脂を塗っているからです。
フッ素樹脂の上には物がくっつかない性質があるので 焦げもつかないし
ご飯粒やいろんな汚れなどが付いてもすぐに取れるのです。
フッ素樹脂はPTFEと云う樹脂のことで これを塗料にしたものをフライパンに塗ります。
PTFEは ポリ テトラ フルオロ エチ レン と言います。
2つの炭素(エチ) が 二重結合し(レン) 4つ(テトラ) の フッ素(フルオロ) が 重合(ポリ) しているという意味です。
これは有機物のジュネーブ命名法といい 世界共通で この名前だけで化学式が書けます。
よくエチルアルコールとか言いますが これは日本だけで通じる慣用名でエタノール
(2つの炭素にアルコールが付いている)がジュネーブ命名法です。
PTFEは耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性、非粘着性、スベリ性、密着性などに
すぐれた性質を持つ樹脂です。
台所の製品に良く見かけます。ちょっと値段は高いけど それ以上の付加価値が
付けられるからでしょう。
フライパン、電気ポットや炊飯鍋の内側、アイロン、ヘアーアイロン
ガスコンロで汚れがすぐ取れる製品、ホットプレート
三角コーナーなどに 使われています。
他の製品に使っても汚れない、丈夫など利点はあるのですが、
その上から 印刷などの後加工やシールがすぐに取れてしまうと云う
利点が欠点になってしまうので注意が必要です。