2022年度 Dcraft デザイン経営リーダーズゼミ in 関西
近畿経済産業局主催の中小企業向けデザイン経営実践支援プログラム、「Dcraft デザイン経営リーダーズゼミ in 関西」に当社が参加いたしました。
鯖江の技術を後世に伝える
めがねや繊維などものづくりの地場産業が盛んな福井県。当社が拠点を置く鯖江には高度な技術が多く存在しているにもかかわらず、分業の生産体制のため自社の加工を対外的に表明することが難しく、生活者にはあまり知られておりません。さらに、高齢化が進み、職人の後継者が不足しており、高度な技術力が少しずつ失われつつあります。
このような課題に対して、本プログラムを通して、福井県鯖江の技術を後世に伝えるために、表面処理加工を担う当社の強みを生かし、色彩によって生まれる価値を知ってもらうことを目指し、約6ヶ月にわたり様々な検証を行いました。
色彩によって生まれる価値を知ってもらいたい
プロダクトの形を変えずに表面処理で新たな価値を生み出すことができるという強みに活かし、ものづくり企業が抱えるデットストックの在庫に着目。表面処理で価値を加えることで、ワカヤマの強みをわかりやすく発信できるのではないかと考え、実際に燕三条の会社様が抱えるデッドストックのカトラリーに表面処理を施しました。
作成したプロトタイプの展示会をFabCafe Kyotoで行い、展示期間の最終日にはトークイベントにも参加し、当社の取り組みを紹介させていただきました。展示では、プロトタイプを通じて多くの方にワカヤマの技術力に興味を持っていただけたことを実感いたしました。
このプロジェクトを通して、我々は自社の持つ価値を新たな視点から再確認する機会を得ました。今後も地域との連携を大切にしながら、技術の継承と革新を推進し、未来に向けた可能性を継続的に切り拓いていく決意です。
