メッキと塗装の豆知識

塗装を行う必要性とは?塗装の目的を解説 塗装

なぜ塗装をするのですか?とのご質問にお答えします。

身の回りでは、塗装されていないものがないといっても良いほど、木もプラスチックも鉄も様々な製品が塗装されています。

今回は、塗装の役割についてご紹介いたします。

日常に存在する塗装品

私たちが日々生活している日常には、さまざまな塗装品が存在しています。
みなさんが暮らしている家や働いている会社、通っている学校などの建物の外壁は塗装されているものが多いです。

また、車やバイク、公共交通機関も全て塗装されています。
家の中にあるインテリア、眼鏡に至るまで塗装が施されています。



塗装する意味とは何か?

一般的に塗装と言われると、色を付けるため、見栄えを良くするために行うというように考える方が多いでしょう。
ですが、塗装には大きな役割が3つございます。

○美観の向上

塗料には多種多様な色があります。
ピンク、ブルー、白やメタリックなどこれらはメッキだけでは表現できないため、必ず塗装が必要です。

また、模様やグラデーションなど様々な色を使った表現による付加価値の向上を行います。

眼鏡は1つ数万円から何十万円もするようなものまでありますから、美観に関する技術がギュッと詰まった製品と言っても過言ではないでしょう。

○質感の向上

美観と同じく大事なのが、質感です。同じ色でも、マット感を付与することで落ち着いた表現が出来ます。

また、ラバー塗装などやわらかい質感を付与することで、製品を持った時の手触りによる高級感を付与することも可能です。

○保護

塗料を塗ることで品物を保護する働きがあります。

塗料は、薄いプラスチックの膜ですので、その下にある金属やプラスチックの材料は、外の空気や水から保護されます。そのため、錆びや紫外線による劣化から素材を守ります。サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジは、塩害から橋の強度を守るために、一年を通してずっと塗り直ししているそうです。

驚くことに、ロケットから噴射される高温のガスからコンクリートを守るものや、摂氏マイナス200度でも耐えられる塗料など、意外なところでも保護目的での特殊な塗料が活躍しています。

○機能性の付与

汚れ防止や撥水機能など塗料には色々な性能を付与することが可能です。
様々な機能がありすぎて書ききれませんが、ほんの一例を上げてみます。

汚れ防止:水だけで油汚れが落ちる機能などを付与することができます。
電波防止:モーターなどから発生する有害な電磁波から人を守ります
耐火防火:炎にさらされても燃えない、燃え広がらないようにする事ができます。
絶縁:電気から素材を守ります。

また、蛍光塗料をもちいて、防災時にも安全に誘導できる階段を作ったりなど、様々な機能を用途に合わせてご提案可能です。

まとめ

今回は塗装を行う必要性やその役割について解説いたしました。
普段何気なく生活していますが、実は周りには塗装されたもので溢れています。
少しでも身近なものであると思っていただけたら幸いです。

こんなことについて知りたい、これはどうすればよいかなど疑問がございましたら質問からお問い合わせください。


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