メッキと塗装の豆知識

目で見て分かるめっきの区別方法 メッキ


金めっきなら色でわかりますが、シルバー色のめっきなどは普通の方には区別が付かないのも仕方ありません。

簡単な目で見て分かる区別方法です。
普段身の回りを見る時にちょっと気を付けて見ると新しい発見があるかも?


クロムめっき
水道の蛇口やトイレの金属パイプはほとんどクロムめっきです。
また机や椅子の金属パイプ、チェーンもクロムめっきです。独特の青白い色です。

ニッケルめっき
真鍮製の合いカギのシルバー色のめっきです。
主に下地めっきとしてクロムや金めっきなどの下に使われていて直接見ることはあまりないようです。
ステンレスと良く似た色ですが、ステンよりも明るく黄色っぽいシルバーです。ステンはすこーし黒っぽいです。

亜鉛めっき
少し灰色がかっためっきで亜鉛めっき鋼板(SECC)の色です。
茶色っぽくなって錆びが浮いているのは、めっきのないただの鉄です。
鉄製の機械部品などに非常に多く使われています。

ユニクロ
よくボルトやネジにユニクロとかユニクロメッキと書いてありますが、亜鉛めっき後クロメート処理と言う耐食性を上げる処理をしたものです。
素材は鉄です。ユニクロと言う金属はありません。

黒染め
これも鉄製の六角ボルトなどに施してある防錆処理で黒いネジは大抵鉄の黒染めです。
耐食性はあまり期待しないで下さい。
ステンレスの黒染めもありますが、デジカメのシャッター、携帯電話のレンズカバーなど特殊な所に使うので普段はあまり目にしません。
携帯電話のカメラレンズの付いている周りのカバーをのぞいてみてください。
真っ黒ならステンレスの黒染め、少しグレーなら黒ニッケルです。
ステンの黒染めは素材がステンなので丈夫です。 

黒ニッケル
上記のような防眩目的の他に家具金物やカバンの金具につけて古美仕上げにこすれた所の黒色が自然にはげてくるので味がでます。

銅めっき
当然赤い銅色ですがこれも下地めっきが主なのであまり表面にはでてきません。
電子部品のプリント回路基板に使われます。金や銀も基板や接点に良く使われていて都市鉱山と言われるのはその為です。

銀、パラジウム、ロジウム
銀は独特の味のあるシルバー(字では表現できません)食器、トロフィー、楽器、パラジウムはニッケルより明るいシルバーロジウムは華やかな明るい優雅で高級感のあるシルバー、一時期1gが3万4千円と非常に高価だった為、めっきとしてはあまり使われません。(リーマンショック後半年で3千円代、今は6千円代)時計、ライター、楽器、装飾品など


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