メッキと塗装の豆知識

目立たないが役に立つニッケルメッキです。 メッキ

ニッケル(Ni)
ニッケルは耐食性が良く、硬さ、柔軟性など物理的な性質も優れ、白色優美な色をしていて変色しにくい金属です。
他の素地に対して直接密着の良いめっきができるため、めっき用金属としては最も重要な金属です。
硫酸ニッケル、塩化ニッケル、スルファミン酸ニッケル、蟻酸ニッケルなどが使われめっき液の色は緑色です。
めっき液は酸性で40℃から60℃、無光沢から半光沢、光沢、超光沢など光沢剤の種類で変えられます。

大抵は下地めっきとして使い、ニッケルで耐食性、光沢をだしてから上に黒ニッケル、クロム(ニッケルクロム)、黒クロム、金などをつけます。
よく金めっきなどというと、金しか付けないように思われている方がいらっしゃいますが、そんな事をしたらメッキ代がメッチャ高くなります。

また黒ニッケルなどは厚くつけられないので、それだけでは耐食性が無い為ニッケルめっきで耐食性を出します。
1層しか付けないめっきはあまりありません。
ニッケルは縁の下の力持ちなのです。

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ニッケルめっき液の写真です。常に空気撹拌しているためボコボコと泡が出ています。


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