意外と知らないアルコール消毒のやり方! ウイルス対策
アルコール消毒の必要性
前回、手指に付着した病原体が体内に侵入するのを防ぐには「手洗い」が効果的であるとお話ししました。
しかし、すぐ近くに手洗い場がなかったり、頻繁に手洗いすることが難しかったりすることもあるのではないでしょうか。
そのようなときには「アルコール消毒」が効果的です。
昨今ではオフィスやスーパー、飲食店などの入口などに設置されることも多くなり、こまめに利用できる点で大変便利なアイテムです。
小分けにした消毒液をバッグやポケットの中に入れ、すぐにすぐに使うことができるため携帯性にも優れています。
アルコール消毒は手洗いと比較すると手指衛生に必要な時間が短いので、時間の短縮にも繋がります。
利便性の高いアルコール消毒でこまめに手指衛生に努めることで感染予防の効果を高められると言えるでしょう。
アルコール消毒だけで十分?
感染予防のためにアルコール消毒だけを行っていれば手洗いは不要なのでしょうか?
答えはNOです。
アルコール消毒は手洗いができない場合に菌を防ぐ効果があり、多くの病原体に効きます。
しかし、残念ながら全てのウイルスに対して効くわけではなく、完璧な予防策ではないのです。
また。目に見える汚れがある時にはアルコール消毒だけでは不十分なので手洗いが必要となります。
アルコール消毒液の量
アルコール消毒をする際、消毒液を出す量にも注意が必要です。
消毒液の量は、ポンプを上から下までしっかりと押して1度に出てくる量が適量です。
たくさん出ているように感じる人もいますが、手のひらに消毒液がたっぷりある位が適量なのです。
スプレータイプの場合はしっかり1プッシュしてください。
ジェルタイプの場合は一回に出てくる量が1mLのものが多いので、2プッシュすると良いでしょう。
消毒方法は?
アルコール消毒には正しいやり方があります。
手のひらをこすり合わせるだけでなく、手全体(特に指先)にアルコールを行き渡らせることが大切です。
完全に乾くまでしっかりと行うことで十分な効果が得られます。
①指を軽く曲げ、適量のアルコール消毒液を手に取る
![](https://www.wakayamapp.jp/archives/001/202203/63277af0bd4e7f54b7e94295d0da5e8107c3877cbde4d34eb60c3a9fad548617.png)
②手と手をこすり合わせる
![](https://www.wakayamapp.jp/archives/001/202203/7bb0d24d629775be74f90995babeed3e9a8ffc43532eb7f41e2248f7572f7afc.png)
③指先や指の背を、手で引っ掻くようにこする
![](https://www.wakayamapp.jp/archives/001/202203/bed42bf474d0fd45c915572abf25c7fb389de22659fa50849f476f2adc34521a.png)
④手の甲にこすり合わせる
![](https://www.wakayamapp.jp/archives/001/202203/0d0bcf9ffc48b33bb4fbcd8c157a74b03512f2eeb7ca5404aa06b94515423380.png)
⑤指と指の間をこすり合わせる
![](https://www.wakayamapp.jp/archives/001/202203/f9a3cfc7d38f618c6a89670abbb53befc282d5b7b21440265d4aec61395da443.png)
⑥親指の付け根を反対の手でねじるようにする
![](https://www.wakayamapp.jp/archives/001/202203/772749155eecb1a7307d084a7bd1be2230dc97258c08f59ca127f67c7ca78925.png)
⑦手首をつかみまわすようにする
![](https://www.wakayamapp.jp/archives/001/202203/196370657fc4bcc7006a7940d16dfa0dbdf7f3ac027b62479a9c66a08b2ae687.png)
※手首は忘れやすい箇所なので注意してください。
⑧アルコール消毒液が乾くまで行う
![](https://www.wakayamapp.jp/archives/001/202203/53c0552899166111d6d5d3af564a25fa3383b4f476a51d0748c98b71aa9734bc.png)
30秒から1分ほどかけて擦り込みます。
まとめ
手洗いとアルコール消毒のどちらの方法であっても、こまめに継続して正しい方法で行うことが重要です。
ご自身のライフスタイルに合わせて、手指の衛生を保てる方法で実践してみてください。