黒クロムめっきや黒ニッケルメッキの反射率はどのくらいありますか？
色々な表面処理を施してその面の反射率の測定結果のグラフを示します。
反射率測定結果
反射率測定結果
■測定方法
以下の表面処理を施し、分光光度計で反射率を測定する。
・黒クロムメッキ(研磨真鍮板に下地光沢ニッケルメッキ）
・黒ニッケルメッキ（研磨真鍮板に下地光沢ニッケルメッキ）
・黒ニッケルメッキ・ブラスト（真鍮板にガラスビーズのブラスト処理を行い下地に光沢ニッケルメッキを施す）
・銅黒染め（銅板を黒染め）
・SUS黒染め（SUS304 2B材を黒染め）
■結果
黒クロムメッキの反射率は安定して低い値を示す事が分かる。
銅の黒染めは黒クロムメッキよりさらに低い値を示すが波長が750nm以上になると少し値が上がってくる。1000nmでは9.00％、1500nmでは21.20％になる。可視光線は380nm～780nmなので、カメラの部品等は問題ないと思われる。
黒ニッケルメッキにブラストを施しても反射率は1.5％～3.5％ほどしか変わらない。
ステンレスの黒染めは７％台であった。波長が短くなると少し上がる。240nmでは10.32％である。
