よくある質問

メッキや塗装の単価はどのようにして決まりますか?

大抵は1枚の図面だけでお見積もりを依頼されますが、その製品が使用される方法や環境、要求品質などにより、メッキも塗装も膜厚設計から変わってきます。当然値段も変わりますが、そういう条件をはっきり教えていただかないとこちら(表面処理業者)としては、後々はげたり、腐食するなどが怖いので、どうしても過剰品質になり値段も高くなります。
その点をご理解の上、最適な品質に最適な値段が付けられるようにご協力お願い致します。


以下の事をすべてはっきりさせないと見積もりが出ないと言うわけではありませんが、
メッキと塗装の値段の決め方としてご参考になれば幸いです。

①めっきの種類と膜厚 
時々、図面に「クロム」とだけ書かれていることがあります。
しかし「クロム」だけでは、硬質クロムなのかNiCrなのか、何ミクロン必要なのか分かりません。 
または、JIS表記で「Ep-Fe/Cu、Ni7~10b」などと書かれている事がありますがNiが本当に7~10ミクロン必要な部品なのでしょうか?
付けすぎても不具合が出ますし、7~10ミクロンのたった3ミクロンの誤差で管理しなければ不良になるのでしょうか?
一般の方は驚かれるでしょうが、電気めっきを上下3ミクロンの範囲で管理することは結構難しいことなのです。
意味もない膜厚精度維持の為に単価が極端に上がってしまいます。JISの表記方法は材質の種類も少なく(ステンレスの記号もない)、めっきの種類・方法の表記も、あいまいになるのであまりお勧めできません。
実際、JIS記号をお使いになっているお客様はごく少数です。
めっき仕様を決めた人はどこまでめっきの知識があってその仕様に決めたのでしょうか?めっきの事はめっきの専門家と打ち合わせして決めた方が良いと思いませんか?塗装でもまったく同じことが言えます。

孫請け、ひ孫請けのめっき屋、塗装屋では表面処理の仕様などについて疑問があっても仕様を決めた人までたどり着くことができないので、本当に困ってしまいます。実際、今まで1度もたどり着けたことがないのでもう諦めていますので、図面通りに過剰品質=高い値段で見積もりを出すしか方法がありません。または、その逆もあり得ます。
これでは製造業は国内には残れません。


②要求品質
膜厚のばらつきや耐食性がどこまで要求されますか?
「CASS試験240時間後にはがれ、変色なきこと」など、具体的な試験方法があると分かりやすいです。
もちろんその基準はきちんと根拠がないと意味がありません。  
素材の傷やプレス打痕もメッキ業者が検査しますか?その傷の大きさはどこまでOK?ですか。あいまいだと合格範囲内の小さな傷まで素材不良としてはねてしまいます。


③材質、表面積、数量
同じSECCでも溶接で焼けているものと焼けていないものでは、酸処理方法が変わります。
メッキや塗装の単価は同じ製品なら基本的に表面積に比例しますが、それだけではありません。
ロット数が多くなれば当然お安くできます。


④素材の状態
油、バフカス、ケバ、錆びなどの状態、入荷時の梱包はすぐに取り出せるかなど


④メッキし易い形状になっているか?
まっ平らな板で全面が有効面だから、ラックに挟んだ痕も不可とされるとメッキも塗装もできなくなってしまいます。
まっ平らな板をバレルめっきすると、水中でみんなくっついてしまいます。
あまり複雑な形状はめっき厚みがばらついたり、くぼみにはメッキが付かない事があります。 


④梱包方法、輸送方法
専用トレーがあるのか?1梱包で何個入るのか?
それにより梱包の手間・時間、運賃が大きく変わります。
見積もりのときに梱包方法まで決まっていることはほとんどありません。つまり、ちょっと高くなっているかもしれません。

例としてサンプルの単価表をご覧ください
サンプル単価表


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