自転車はまだまだ金属全盛、表面処理が欠かせません。
一般の方にとって表面処理というのは とても難しく、とっつきにくいものらしい。
それにしても メッキと塗装、クロメートとクロムめっきの区別やアルマイト、イオンプレーティング、電着塗装は違うものだと言うこ
とくらいは理解していただきたいのだが…?
うちの会社のホームページで一番検索されている単語は「メッキ塗装」である。
実際 googleで検索してみると 3位にうちのQandA、「メッキと塗装はどこが違うの?」が出てくる。
ぜんぜん違うのだが なぜか理解してもらえない。
例えばうちのめっきや塗装の技術者でもプレスと旋盤の違いとか、ダイカスト製品と切削製品くらい見れば区別がつく。
メッキというと(電気)化学なのでとっつきにくいのかもしれないが、塗装はホームセンターでペンキを買えば誰でも出来るし
男性なら1度くらいは経験があるのではないだろうか。
最近 実際あった話なのだが、「カチオン電着と電着塗装の見積もりが欲しい」、「チタンメッキをして欲しい」、
「いろんな色の(赤や青、ブラウン)メッキのサンプルが見たい」、
図面に「三価クロメートメッキ」と書いてある、製品とサンプルを送ってきて「サンプルと同じ色にしてくれ」(アルマイトなので
うちでは加工していない、2?3ヶ月前にも同じことを同じ人に説明している)などなど 枚挙に遑が無い。
とにかく表面処理のことになると 初めから拒絶して 覚える気がない方がほとんどである。
もう少し メッキと塗装の区別くらいは出来るようにしていただきたいものだ。あなたの製品にあなたが表面処理を希望しているの
だし、表面処理をしなければ それは製品にはならないのだから。