色彩のお話し パート11 このリンゴは他の人も同じ色に見えているのだろうか?
そう思って不安になった事はありませんか?お答えしましょう!
答えは 「誰にも分からない」 です。
AさんとBさんが同じ赤いリンゴを見て 同じ色に見えているかどうかは 誰にも分かりま
せん。証明する方法がありませんから。
人間が光として知覚できるのは 380nmから780nmの波長です。青は440nm、緑は
550nm、赤は590nmにピークのある波長域です。目には個人差が当然ある訳ですから
目の良い人、悪い人がいるように 青に敏感な人、鈍感な人がいても不思議はありませ
ん。西洋人の青い目の方が東洋人の黒い目より 色の違いには敏感だそうです。
同じ人種でも 色の感じ方は個人個人で多少は違うと思った方が自然なのではないで
しょうか。辛さや暑い寒いの感じ方が人それぞれ違うのと同じです。でもその人が
辛さに対して鈍感なのか、どれくらい辛さを感じているのか、ただ単にがまん強いだけ
なのかは 誰にもわかりません。
すべての波長にすぐれた感度を持った人は全体の2%だそうです。
一方 日本人の色覚異常者は男性5%、女性0.2%と言われています。
弊社では入社のときに男性も女性も色盲の検査をしますが そんなに多くはないと
感じていますが。
蛇足ですが
人間が見える可視光線より波長が短いものが 紫外線ですが
320から380nmまでは 日焼けを起こす原因
280から320nmはシミや癌の原因
280nm以下の紫外線は動植物にとって有害ですが、オゾン層が吸収してくれます。
地球カレンダーによると11月14日にオゾン層が形成され、有害な紫外線が無くなったので
11月28日に動植物は陸地に進出できました。
12月31日23時37分 ホモサピエンス誕生
12月31日23時59分58秒に 産業革命が起き 地球温暖化、オゾン層破壊などがいっき
に進みました。最後のたった2秒の出来事でした。
色についての 深ーい お話でした。