会長の戯言 ブログ

生物多様性のお話し 名古屋のCOP10が終わりましたが・・・

ところでCOP10の意味をご存知でしょうか?ただ10回目の締約国会議というだけの

意味ですから、それぞれの国際会議にはCOP1、2、3・・・があります。COP10だけ

では何の会議の事か分かりませんから 正確には 生物多様性条約COP10 です。

 

はたしてこの会議で何が話し合われて、何が決まったのでしょうか?

詳しい事はhttp://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=16459&hou_id=13092 を

ご覧ください。読んでいると だんだん分からなくなりますが 要するに様々な生物資

源を持続的に利用できるように色々決めたんですね。(勝手に人間の資源扱いされた

生き物達はどんな気分でしょう?) 難しく言ってるだけで中身は自然を守りましょうと

言うだけの簡単な事なんですが 守るのは難しいのです。その中でも話題になってい

たのがABS(遺伝資源の利用から生じた利益の公平な配分)です。

例えばアマゾン川で発見した微生物から癌の薬を作った会社が大儲けした場合

その利益をブラジルにも配分しろと言う事です。この様な権利は1993年に認められて

いて 「各国は自国の天然資源には権利がある」 のでそれらを持ち出すときはその国

と合意しなければなりません。ここまではまだいいのですが 途上国は93年より前に

利用された生物資源、天然資源に関しても その利益の配分を求めているのでやや

こしいのです。(遡及適用の問題) 

 その他にもいろいろ利益の衝突があるので 日本は議長国としてリーダーシップ

を発揮し 松本環境大臣は各国との調整を行いました。と言うとかっこいいけど

実は日本はたくさんお金を出したので顔をたててくれただけなのかも?と 私は思います。

 

菅総理より途上国支援として2000億円 (面倒臭いから1$=100円換算)、

松本環境大臣より「生物多様性日本基金」 10億円、ABS支援 10億円、追加予算

2年で3億3000万円、他にも 毎年生物多様性条約の義務的拠出金額の16% 

(いくらか分からないが一番多い)を毎年払っています。

(総理より、大臣より と言うなら 個人的に払えばいい)

「そして途上国を中心とする他の締約国から高い評価を得た」 らしいです。

 

しょうがないのですかね?蓮舫さん

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