これぞプロの技を見た。 by社長
立山に行った時の帰りのバスの中で添乗員さんが言いました。
「運転手の〇〇さんは室堂からの下り道でほとんどフットブレーキを踏んでいません。それはお客様が少
しでも乗りごごちが良いように気を配って運転しているからです。今日は体が前後に揺れないでしょ」
ん??! そんなバカな!だって室堂から下のドライブインまでは標高差で2000メートル以上、時間にし
て1時間はかかるのです。その間 ずっと下り坂です。それをエンジンブレーキだけで降りてきたと云うの
か??
そんな事出来る訳がないよ!!!
出来たとしても ギアをセカンドからサードへ入れ替える時、その反対の時など 体がグーッと前後に持っ
ていかれるのは当たり前じゃん。 ましてあの険しい山道で そうなっても誰も文句なんか言いません。
でも確かに 思い出してみると朝からずっと乗りごごちが悪いと感じたことはないような。普通は発進、停
車のたびに慣性で頭が前後に揺れるものなのに そう云えば 今日はあまり頭が揺れた覚えがないよう
な・・・?
添乗員さんを信じることなく丸岡インターを降りてから下道で 福井駅裏、鯖江きょーよー会館までずっと
乗りごごちを観察していました。何百回も発進、停車、ギアチェンジ、ブレーキを繰り返したはずですが 本
当ににほとんど頭が揺れないのです。
中には前の信号が急に黄色になった時もありました。それでも自然に止まるのです。
言われなければ気が付かないような事ですが、この運転者さんは客に少しでも楽に乗って欲しいという
プロ根性で運転していたのです。
あの道をブレーキを踏まずに降りて来たという奇跡にも近い技術、素人には到底まねのできない技、見て
いてほれぼれするような美技・・・ これがプロなんです!!!!!