会長の戯言 ブログ

化け学の雑学④ 酸性雨とは?どのくらい酸性?

酸性雨とはPH5.6以下の雨のことです。
(参考までに水質汚濁防止法による工場等の排水基準のPHはPH5.8~PH8.6です)

純水であっても大気中では若干の酸性を示します。PH6.8くらいになっています。
これは空気中の二酸化炭素が水に溶けて炭酸となるからです。自然界で二酸化炭素が水に飽和すると大体PH5.6 になるので これ以下は自然ではない、つまり人工的な何かが働いて酸性になったと言うわけです。人工的な何かとは石炭やガソリンが燃焼したときに出る窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)が水に溶けて硝酸(HNO3)や硫酸(H2SO4)になり酸性になったと考えられます。他に畑に撒く窒素肥料も原因になります。
また人工的ではありませんが火山ガスにもNOXやSOXが含まれています。

日本の土地は酸性が多いので畑には石灰を撒いてアルカリ性にします。酸性雨が降るとほうれん草などアルカリ性が好きな野菜は作るのが難しくなります。

日本で観測されるSOXのなんと50%が中国から、10%が韓国から来るそうです。日本自身が排出しているのは20%ほどだとか。黄砂は日本はもちろんですが 遠くハワイやアメリカ西海岸にまで行くそうです。アメリカにまで行って今度はUターンして香港や中国の南に戻ってくるとか。いやはや迷惑な話です。

先日 工場横で降った雨のPHを計るとPH4.8でした。結構酸性側なのには改めて驚きました。
ついでに 冷蔵庫にあったチューハイ用の炭酸のPHを計ってみたところ はじめはPH4,4でした。
0時間  4.4
2時間後 4.7
9時間後 5.0
24時間後 5.3
33時間後 5.5(この時すでに炭酸の味はほとんどありません)
48時間後 6.8


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