会長の戯言 ブログ

残業時間100時間について

 経団連と連合が残業時間の上限を月に何時間までとするかどうかのトップ会談が佳境を向かえているようだ。
政府は残業時間を年間720時間、月70時間、繁忙期は100時間までとし労働基準法を改正したいらしい。

 昨年、過労死した電通の女の子は残業時間が月130時間、睡眠時間が週10時間だったとか。
1日1.5時間程度の睡眠時間になるがそれが長く続いたら死んでしまうだろう。
しかし130時間では20日で割っても1日6.5時間の残業にしかならない。
つまり24-(8+6.5)=9.5時間/日も余るので、多分彼女は休みなしで月に300時間くらいの残業をしていたのだと思う。
土日は全部残業時間とすれば380時間くらいになる計算だ。
(1日18時間労働として×30日=540時間、540-8時間×20日=380時間)残業時間が130時間というのは残業を申請していない、できない、消された可能性が大である。

 つまり死ぬほどの残業時間とはほとんど休みなしで300時間以上の残業の事だと思う。
自分も新卒の時は毎月100時間の残業をしていたのでわかる。
もちろんその会社には50歳、60歳くらいの人もいて全員が100時間の残業をしていたが、誰も死ななかったし、普通に元気に働いていた。
祝日も工場は休みなしだったのでゴールデンウィークはなし。
連休は盆と正月だけ、昔だから土曜日も操業で月に25日勤務でした。
残業手当と夜勤手当もでるので給料は同級生よりかなり良かったし、年配の人はそれを目当てに働いている人たちばかりだった。

 だから残業100時間がどうのこうのというのは、ちょっとおかしい。
決めている政治家、役人、経団連、連合のトップでもみんな100時間くらいは残業していると思いませんか?
過労死かどうか決める裁判官も絶対にそのくらいの残業はしていると思います。
なのに裁判官は80時間でも過労死になると言っているのですよ。

 私は残業をいっぱいやれ!と言うのではありませんし、うちの社員で100時間も残業する社員はいませんが、やっぱりおかしいことはおかしい。
人間はそんなにやわではありません。過労死で亡くなった人はきっと300時間以上の残業をしているし、それとプラスいろいろな精神的苦痛、プレッシャーがあったのだと思います。
なのに100時間程度の事をいくら議論しても何も解決できないと思いませんか?


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