メッキと塗装の技術情報Technical info

塗装方法の種類について

塗装方法の種類について

表5 に塗装方法の種類と特徴について示します。

表5. 塗装方法の種類と特徴

塗装方式 方法 特徴
手作業 はけ塗り 刷毛で塗り広げる 簡単であるが熟練を要する。
設備費不要 主に木工や建築塗装に使われる。ほとんどの塗料に使える。
ローラーブラシ塗装 ローラーブラシで塗り広げる はけ塗りより能率が良い。
簡単である。
天井や壁面に適する。
へら塗り へらでしごきながら塗る 素材や塗料によって竹、金属、プラスチックなどのへらを使い高粘度の塗料を塗装する。
機器作業 エアスプレー塗装 圧縮空気で塗料を霧化させて塗る はけ目がなく均一にぬれる。
複雑な形状にも塗れる。
エアレススプレー
塗装
塗料に高圧力を加え特殊なノズルから噴射させて霧化する 作業効率が良い。
塗料、溶剤の節約ができる。
隙間まで塗料が届く。
浸漬塗装 塗料中に製品を浸漬して塗る

どぶ付け、ジャブ付けともいう。
エアーポケットや筋が出やすいので外観
品にはむかない。

装置作業 静電塗装 霧化した塗料をマイナス、製品をプラスに帯電させ電気的引力で吸着する 塗着効率が良く自動化しやすいが、高電圧に注意が必要。装置が大掛かりで複雑になる。
電着塗装 水溶性樹脂液中に製品を浸漬し
直流電流を流して塗装する
アニオンとカチオン電着塗装がある。
設備費が高く、1 色1 タンク必要になる。
大量生産に適する。
粉体塗装 粉体にした塗料を静電や溶射により製品に付着させ加熱溶融し塗膜とする

溶剤を使わず、塗料の損失も無い。
厚塗りが可能。設備費が高く現場での調色ができない。
色替えが困難である。

カーテンフロー
コーター塗装
塗料をオーバーフローヘッドから膜状に流し その下に製品を通し塗装する 平面の塗装に適する。
塗料ロスが少なく、連続作業ができるため能率が非常に良い。
ローラー
コーター塗装
塗料をつけたゴムローラーの間に製品を通過させて塗装する うす塗り、両面塗装ができる。

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